2014年 01月 09日
大学生と市民がつくる「当事者視点の次世代子育てワークショップ」 最終回を迎える!
今回のテーマは、
「大学生のための子育て準備講座~君もまだ思春期だよ/親の立場・子どもの立場~」
講師は、初回もご登壇いただいた臨床心理士の花澤佳子さん
1回目は、思春期を子ども視点で見つめたので、今回は、親の視点で考えてみました。
思春期の子どもに対して、親の役割は 「子どもの体を心配してあげること」
花澤先生のお話は常にこれが柱
でも親も不安なので、ついつい「口出し」してしまう...これが現実
親は、子どもを信じて、見守る。 子どもと距離をとる。
子どもは、子ども自身がしっかりして、人生の1つ1つの山を何とかすること。
これが今回の学びでした。
さらに興味深かったお話は「反抗しない思春期」というテーマ。
反抗しないで自立する子どももいるとか。
昔は、世代間の距離があったけれど、1970-80年代頃から、価値観の相対化、流動化が進み、”世の中に絶対はない”という状況に。
これが、世代間境界のあいまい化をまねき、親 vs 子ども、大人 vs 子どもの距離を近いものにし、親や社会の権威が失われることに...
それにより、社会が不安定となり、子どもたちは希望、夢を持ちにくくなってしまう。
世の中は豊かで、子どもたちは物質的な満足は得られているもののハングリーさが減ってしまう事態に...
だからと言って、反抗しないことがいけないのではなく、自立に向かっているかどうかがポイントだそうです
参加者の感想です。
今までもやもやしていたことを言葉ではっきり言い表して戴き、すっきりした。
時代背景と今日の問題が繋がり、納得した。
親が安心して子離れしてくれるよう、自分自身がしっかり自立したいと思った。
授業も残すところ、あと2回。この半年間で学生さんたちは、これまでの学びを、これからのどんな行動につなげてくれるのか楽しみです。
by kodomogaku
| 2014-01-09 11:08
| 2013年度の活動