2012年 09月 03日
子どもは言葉では育たない。心と体で感じる実体験が必要です。
第1回目は「思春期の子どもの発達と心理について」臨床心理士の花澤佳子先生にお話しいただきました。
部屋が和室しか取れなかったので、ちょっと新鮮な感じです。
今回受講されている方はお子さんの小さい方が多いので、「思春期」はまだ先のことと、ぴんと来ないかと不安でしたが、さすが花澤先生!!受講者全員をぐいぐい引き込むパワーあふれるお話で皆さん大満足されたようです
花澤先生のお話は一言一言心に響くので、本当に一言一句残さずメモを取りたいのですが、あまりのスピードについていけず…。
でも何とか書き留めたメモからいくつか参考までに記してみます。
・子どもが記憶していられる時間 2~3歳児 → 20~30分 、年中 → 半日、年長 → 一日 なので、
親が叱ったところで、子どもが叱られたことをすぐに忘れてしまうのは当たり前!
・記憶の定着には、繰り返しの学習が大切。それには心と体で感じる実体験が必要。
● 子どもの接し方は
・「期待しないで、あきらめない」
・書道の先生のようなスタンスで…
“ 後に立って、全体を見て、言葉を使わず、子どもが筆を持つ手をとってとめ、はね、はらいなどを教えるように ”
● 親と子は分かり合えない!?
分かり合えてくるのは、高校生くらい
それまでは、親の言葉は責めているように子どもは感じている。
● 家族の良いところを認識する
子ども、自分自身、夫、家族の良いところを各人につき5つ以上、紙に書いて、家の壁に貼っておく。
子どもを叱ったときに、それを見て「この子にはこういう良いところがある」と再認識して、良いところを見てあげる。
他の家族に対しても、嫌なことがあっても、良いところを見てあげるきっかけとなる。
● 思春期は、毎日、ハリケーンの中で、ジェットコースターに乗っているようなもの
思春期を乗り越えるには、今から、言葉ではなく、スキンシップで育てることが大切
親が子どもに対して、温かいぬくもり、温かいまなざしで接し、愛着を形成していく。
それが思春期に子どもが孤独だと感じたときの、「親に永遠に愛されている」という
根拠のない自信に繋がり、それが思春期を乗り越えるエネルギー源となる。
● 子育てに失敗はない
● 子どもを信頼する
● 子育てで忙しくても、親は睡眠、休息を取ること
講座は終了しても、たくさんの受講生が花澤先生を囲んでお話は尽きないようでした。
花澤先生、本当にありがとうございました。
by kodomogaku
| 2012-09-03 22:50
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