「生きる力」の話

10年目を迎えたちば子ども学講座。
昨年末から8回に及ぶ企画委員会を開き、いよいよ開講しました。

今回企画途中に震災があったりして、講座のテーマが「生きる力を育てる」ということになり、講座を組み立てていったのだけど、そもそも「生きる力」ってなんだろう。それも企画委員みんなで何度も話し合いました。

自立する力。

自分で選択していける力。

人とつながっていく力。

いろいろな考え方や視点の言葉が並びました。


そんなやりとりとは関係ないことですが、私が「生きる力」と聞いて思い出すことを2つほど…。

介護の仕事で担当した70代後半のUさん。寝たきりの方ですが、日中は車椅子で過ごされます。
状態の良い時は覚醒されていますが、ほとんどがウトウトか熟睡されている状態。

介護者は時間で動くため、ご本人の状態に関係なく、食事をしなくてはいけないので、たいてい寝ていらっしゃる時に「起きてくださいねー!」と声かけしながらスプーンを口元に持っていきます。

すると目をつぶっていても、ちゃんと口を開けて下さるのです。

お好きな甘いもの時は、ウトウトされながらもパクパク。
逆に苦手なものの時は、舌で押し出し、それっきり口を閉じてしまいます。
でも、他のものに変えるとまた口を開いて…。

目を閉じているのになぜ?試しに匂いをかいでみてもあまり違いがわからない。

そんな時に私はUさんの「生きる力」を感じました。

そしてもうお一方。99才のⅠさん。
リウマチの薬をもらいに行きつけのお医者様に行ったとき、今の薬よりもっと効く薬をすすめられたけれど断ったそうな。
「だって寿命が10年縮むっていうからね。」
Ⅰさんは、七夕の短冊に「長生きしたい」と書いていらっしゃいました。

あくなき生への意欲。これこそ「生きる力」だと思います。

どんな状況であれ、人は生きていきたいものなのだと感じています。
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by kodomogaku | 2011-10-05 12:31 | 会員のひとこと | Trackback | Comments(0)